第131章

 あああ……あの人の端正すぎる顔を思い浮かべただけで、目黒由佳は震えながら叫び出したくなった。

 とはいえ、現実は現実だ。彼女だって食べていかなきゃならない。

 目黒由佳が軽く咳払いをして口を開こうとした、そのときだった。ベッドに腰掛けた鈴木結月が、肘を膝に乗せ、頬に手のひらを添えている。

 本人は気づいていないのだろう。表情に、ふわりと甘さが滲んでいた。

 「だって、あの人すごいもん」

 目黒由佳「…………」

 どういうことだ。

 目黒由佳は思わず、鈴木結月の額に手を伸ばしかけた。まだ熱があるんじゃないか。あるいは長く眠っていたせいで、意識がぼんやりしているとか。

 そう、...

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