第147章

  鈴木結月は、藤井優子の顔立ちが高橋悠人とそこまで似ているとは思わなかった。悠人の父親にも会ったことがあるが、どちらかといえば悠人は父親似だ。

  それでも、この人の顔は――どうしても、綺麗だと思ってしまう。品があって、目を離せない。

  ……悠人のお母さんって、この人なんだ。

  藤井優子は玄関の扉に片手を添え、どこか気まずそうにこちらを見ていた。けれど結月に気づくと、ふっと照れたみたいに笑う。

  その笑顔を見た瞬間、結月は思った。たとえ時が流れても、この人には、珍しいほどの無垢さが残っている。

  「健斗、その子……彼女なの?」

  優子が好奇心を隠さずに訊く。

  優...

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