第158章

向かいに座る、白いシャツ姿が今日はやけに端正で凛々しい男は、背筋をすっと伸ばし、淡い笑みを浮かべて低く言った。

「俺の奥さんがこんなに綺麗なのに、加工なんて必要ある?」

「岡本恵茉の言うこと、いちいち真に受けないで」高橋悠人は額を軽く押さえ、どこか困ったように息をつく。

岡本恵茉といえば、鈴木結月とまた親しくなってからというもの、以前みたいに高橋悠人を怖がらなくなった。結月にあれこれ入れ知恵しては、二人でこそこそと楽しそうに話している。

……とはいえ結局、高橋悠人は鈴木結月のナビと指揮のもと、その写真館へ向かうことになった。

店はそれほど大きくない。二人が入るなり、店員がやけに愛想...

ログインして続きを読む