第166章

 翌日の挙式は、前日にも増して賑やかだった。メディアが押し寄せ、「結婚式」の一瞬でも切り取りたいのだろう。けれど鈴木結月も高橋悠人も、必要以上に注目を集めることを望んでいない。

 スタッフはメディアを追い払ったりはせず、丁寧にプレゼントとご祝儀を手渡した。

 ただし写真だけは別だ。申し訳ないが、彼らは芸能人ではないし、式を晒しものにするつもりもない。

 式場はB市郊外のホテル。ここはもともと高橋家の持ち物で、昨日から明日まで三日間、丸ごと貸し切りになっている。

 ホテルに入れるのは招待客だけ。

 挙式は、敷地内の広大な芝生で行われた。式の中心となる場所は淡いピンクの薔薇で埋め尽くさ...

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