第23章

「……ひでえな。どう落とし前つけるか、もう一回考えとけよ」

 高橋悠人が淡々と言うと、鈴木結月はぱっと顔を上げて彼を見た。頬に、かすかな疑問が走る。

 ――まさか、このまま絡まれる……?

 生徒会が各クラスの清掃チェックを終えてから、ようやく全員が下校になった。鈴木結月は岡本恵茉と並んで校門を出て、少し先のバス停まで歩く。

「結月、ほんとに来ないの? みんなで遊ぼうよ」

「行かない。恵茉は楽しんできて」

 鈴木結月の返事は、いつも通り柔らかい。

 岡本恵茉も石井和希に誕生日パーティーへ誘われていた。新学期が始まったばかりで、彼らはクラスの子たちとまだそこまで打ち解けていない。呼...

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