第39章

  今日は雨が降りそうだ。空はずっと重たい鉛色で、朝だというのに、部屋の中まで薄暗い。

  そう思いながら手探りでスマホを掴んだ瞬間、ぶるっと震えた。

  鈴木結月の手が止まる。眠気で霞んでいた頭に、冷たい水をぶっかけられたみたいに、一瞬だけ冴えた。

  画面に浮かんでいたのは、午前2時35分。

  それと、届いたばかりのメッセージ。

『ちょっと寒いな、鈴木くん』

  鈴木結月はその文面を見つめ、しばらく理解が追いつかなかった。

  ……まさか、本当にうちの前にいるとか?

  ベッドから起き上がり、部屋の窓辺へ。門のほうを覗き込むが、外は真っ暗で、人影なんて見えない。

  ...

ログインして続きを読む