第44章

 1組、2組の男子たちはいわゆる優等生ばかりだ。そんな連中が、鈴木結月のことをここまで細かく知っている。――今の彼女が、校内でどれほど名の通った存在になっているかが分かる。

 ひそひそと交わされる声を聞いているうちに、もともと機嫌の悪かった佐藤静香の胸の奥で、嫉妬と怨みがふくらんでいった。ぱんぱんに膨れた風船みたいに。

 そして――ついに、破裂する。

 そのとき、鈴木結月が外から部室へ入ってきた。

 ナンプレチームの部室は教室とほとんど変わらない。正面には黒板があり、さらに移動式のホワイトボードが2枚。そこにプリントが2枚貼られていた。今日は顧問が急用で先に帰ってしまい、代わりにこの...

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