第67章

西村夏輝が大口を叩いていると、言い終えるや否や、石井和希が背後から思いきり後頭部をはたいた。

「お前さ、今回50点取れたら、俺が来週学校で丸刈りにしてやるよ」

「言ったな? あとで泣くなよ」

西村夏輝は即座に顔を輝かせた。

そこへ、高橋悠人がようやく試験会場からのそのそ出てくる。鈴木結月を見つけると、声を落として訊いた。

「どうだった?」

鈴木結月はうなずく。

「まあまあかな」

たぶん、ほぼ満点だろう。

この問題は普通の生徒には確かに難しい。けれど彼女は、そもそも「普通」じゃない。

なにせ前世では大学数学まで一通りやっている。普通の生徒とは、持っている知識の量が違うのだ。...

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