第103章

「佐藤兄さん、給料はいりません、あなたのアシスタントになれれば!」白崎雪乃は目をキラキラさせながら佐藤大樹を見つめた。

佐藤大樹は呆然として、一瞬何も言えなくなった。

佐藤玲奈は頭を抱えたくなった。この恋愛脳の女、愛のためなら何でも突っ走るんだから!

「いや、白崎さん……」

「雪乃って呼んで」

「雪乃、気持ちはありがたいけど、本当に受け入れられないんだ……」

「うぅぅぅぅ、せっかく海外で医薬学を専攻して卒業したのに、帰国したら大きな病院も薬局も全然雇ってくれなくて、今まで仕事が見つからなくて、ご飯も食べられないほど……うぅぅぅ!」

途端に、リビングには白崎雪乃のだんだん大きくな...

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