第105章

夜、白崎雪乃は自分のベッドの上で寝返りを打ちながら眠れずにいた。頭の中では佐藤大樹が彼女に言った言葉が何度も繰り返されていた。

「ありがとう、君がそばにいてくれたから、僕は前へ進む勇気を持てたんだ」

「ドクドクドク!」心臓が嬉しくて興奮して跳ねていた。白崎雪乃は熱くなった頬を両手で叩くと、うっとりと笑みを浮かべた。

佐藤兄さんはどういう意味でそんなことを言ったの?

もしかして、あの言葉は私への告白だったの?!

そう考えただけで、白崎雪乃はベッドの上でさらに激しく転がり始めた。

ダメだ、誰かに相談しなきゃ!

そして、白崎雪乃はベッドからゴロンと起き上がると、スマホを手に取り佐藤玲...

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