第152章

「なんと、君は僕のファンだったのか!」

青山奏は興奮して佐藤玲奈に近づき、言った。

「こんなに縁があるなら、奏って呼んでくれないか?僕も玲奈って呼んでもいい?」

佐藤玲奈は少し考えてから、頷いた。

実は彼女は青山奏のファンというわけではなく、最近堀田おばあちゃんと一緒にこのドラマを見ていただけだった。

「玲奈、ちょっと内緒で聞いてもいいかな?」青山奏は左右を見回してから、声を潜め、神秘的な様子で尋ねた。

「何?」

「君、本当に堀田社長の秘書なの?」

佐藤玲奈はケーキをフォークでつつく手が少し止まり、小声で尋ねた。

「そう見えない?」

「うん」青山奏は首を振った。

「なん...

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