第166章

佐藤玲奈と堀田知也が家に戻ると、玉軒閣から送られてきた品物も到着していた。

そこで、佐藤玲奈は精巧な箱を抱えて堀田おばあちゃんの前に進み、笑顔で言った。

「おばあちゃん、あさっては誕生日ですね。これは知也と私からのプレゼントです」

堀田おばあちゃんは目を輝かせ、にこにこしながら佐藤玲奈から箱を受け取った。

「気を遣ってくれたね。開けてみてもいいかい?」

「もちろんです」

その後、堀田おばあちゃんは丁寧にプレゼントの箱を開け、「開運招福」の玉彫りが姿を現した。

「この玉彫り、素晴らしいね。ちょうど居間の目立つところに置けば、家に来るお客さんみんなに見てもらえるわ」堀田おばあちゃん...

ログインして続きを読む