第181章

「おばあちゃん、ただいま」

佐藤玲奈は笑顔を浮かべて温室に入ると、自然な動きで堀田おばあちゃんの手からハサミを受け取り、花の枝の剪定を手伝い始めた。

堀田おばあちゃんもそれを喜んで、近くのデッキチェアに座り、にこにこと佐藤玲奈を眺めていた。

「そういえば、玲奈、今日の撮影はどうだった?」

「順調だったよ」

「じゃあ、芸能界デビューのチャンスがあるってこと?私もテレビで玲奈を見られるの?」堀田おばあちゃんの目が輝いた。

佐藤玲奈は苦笑いを浮かべながら、ハサミを置いて堀田おばあちゃんの隣に腰を下ろした。

「おばあちゃん、私は芸能界に興味ないんだよ」

「そうなの!」堀田おばあちゃん...

ログインして続きを読む