第331章

「子供は研究のスピードに影響する?」

その答えは、まさに兄さん――佐藤大樹らしいものだった。色気もへったくれもない、理系脳の堅物そのものだ。

佐藤玲奈は呆れたように苦笑し、首を横に振る。

「で、どうするつもり?」

「ふん、もう絶交よ、絶交!」

白崎雪乃は子供のように唇を尖らせて言った。

「お腹がもっと大きくなってから教えてやるの。あいつの驚く顔が見ものだわ! 腰を抜かせばいいのよ」

「ぷっ! あなたって子は……。兄さんが認知しないって言い出しても知らないわよ」

玲奈は可笑しそうに言った。

「怖いけど、私には玲奈がいるもん」

雪乃はさも当然といった様子で胸を張る。

「助け...

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