第355章

霧雨縁は顔色を青ざめさせ、数歩後ずさりしながら、信じられないといった面持ちで金木香織を見つめた。

金木香織は霧雨縁の蒼白な顔を見て、得意げに唇の端を歪めた。

そうよ、その顔!あなたが苦しめば苦しむほど、私は楽しいの!

私が不幸なのに、あなたたちだけ幸せになれるわけないじゃない!!

金木香織の胸中は復讐の快感で満たされていた。彼女は霧雨縁の青白い頬を見つめながら、一気に畳み掛けることにした。

「信じられない?私、証拠の動画を持ってるのよ」

そう言うと、金木香織はスマートフォンを取り出し、短い動画を再生した。

画面がゆっくりと動き出す。そこから漏れ聞こえてくる男の荒い息遣いと、女の...

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