第364章

白石家主催のパーティー。邸宅の正面玄関では、白石が焦った様子でウロウロと歩き回り、時折首を伸ばしては外の様子を窺っていた。

突如、限定モデルのストレッチリムジン仕様のロールスロイスが滑り込んでくる。白石は目を輝かせ、すぐさま身を翻してホールへと駆け込んだ。

時を同じくして、堀田知也が車から降り立った。体にぴったりと馴染む上質なシルバーグレーのスーツに身を包んだ彼は、眩いばかりの光と喧騒に包まれた白石家の別荘を見上げ、微かに眉をひそめる。

続いて車を降りた木村直人は、氷のように冷え切った堀田の横顔を見て、密かに咳払いをした。気性の荒い社長に、表情を取り繕うよう暗に促したのだ。

今夜のパ...

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