第371章

病院に到着するなり、佐藤玲奈は特別診察室へと緊急搬送された。院内の医師数名が専門家チームを編成し、彼女の全身を隈なく検査したものの、最終的な診断結果はどれも「多少の虚弱体質が見られる以外、特段の異常なし」というものに過ぎなかった。

「異常がないだと?」

高橋老人は焦燥に駆られ、たまらず声を荒らげた。

「現にこうして意識を失って、体温もひどく下がっているじゃないか! これで異常がないとはどういうことだ。あんたたち、本当に医者なのか」

過ぎたる心配は判断を鈍らせるというが、高橋老人は内心でこの病院の医療レベルに強い疑念を抱かずにはいられなかった。

傍らで付き添っていた服部老人は、旧友の...

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