第383章

霧雨縁は八代倫也ともう一度やり直す決意を固めていた。佐藤玲奈はまだ一抹の不安を抱えていたものの、彼女の選択を尊重することにした。

ただ、親友のささやかな幸せを守るため、玲奈は念のためマンション内を見回った。部屋の間取りや風水に問題がないか、邪悪な気配を放つ物が隠されていないかを隅々まで点検し、何も異常がないことを確認すると、ようやく小さく息を吐き出した。

マンションを後にした玲奈は、すぐさま八代倫也へ電話をかけ、いくつかの注意点について念を押すとともに、金木香織の動向を問い質した。

本来なら倫也の個人的な問題であり、他人が口出しすべきことではない。しかし、縁が巻き込まれる可能性がある以...

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