第384章

「縁ちゃん、仕事に来たの? ずっと休んでいたから、何かあったんじゃないかって心配したよ!」

図書館の同僚たちは、出勤してきた霧雨縁の姿を見るなり、彼女の周りに集まって口々に気遣う言葉をかけた。

「ごめんなさい、心配をかけてしまって」

霧雨縁は微笑みを浮かべて皆の気遣いに礼を言うと、カウンターの奥に座り、パソコンの画面を見つめながらほっと息をついた。

休んでいる間、彼女なりに色々と整理がついたことがあった。

八代倫也との関係が今後どうなろうと、日々の生活は続いていく。いつまでも逃げてばかりはいられない。これまでは体調のこともあり、何より他人に会うことへの精神的な恐怖から、自分の身体の...

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