第388章

「おばあちゃん、ただいま」

佐藤玲奈がリビングに入ると、ソファに座る堀田おばあちゃんがどこか憂いを含んだ表情をしているのが目に入った。

心配になった彼女は歩み寄り、堀田おばあちゃんの傍らにしゃがみ込んで、そっと尋ねた。

「おばあちゃん、どこかお加減でも悪いのですか?」

「ううん、ただお前たちの顔が見たくなっただけだよ」

堀田おばあちゃんは佐藤玲奈の手の甲を軽く叩き、微笑みながら言った。

「玲奈も知也もいつも忙しそうにしていて、週末しか帰ってこないからね。この広い屋敷がなんだかひどく静かで……はぁ」

そう言いながら、堀田おばあちゃんは顔を上げ、広々と贅を尽くしたリビングを見回した...

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