第399章

昼時、堀田聖と遠坂紫は病院を訪れた。

その頃、大奥様は昼食を終え、ベッドの上で静かに目を閉じて休んでいた。

「母さん」

病室に入るなり、堀田聖は声を落として呼んだ。

「ああ」

大奥様は目を開けることすら億劫な様子で、そっけなく返事をした。

母親の冷ややかな態度にも堀田聖は気を悪くした風でもなく、手にしていた保温弁当箱をベッドサイドのキャビネットにそっと置いた。

「母さん、体にいい薬膳スープを持ってきたんだ。栄養満点だから、温かいうちに飲んでみてよ」

そこでようやく目を開けて息子を一瞥すると、すでに男は色も香りも申し分ないスープをなみなみとよそい、目の前に差し出していた。

大...

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