第404章

病院を後にして、佐藤玲奈は青海マンションへと帰宅した。

ドアを開けた途端、食欲をそそる手料理の匂いがふわりと鼻をくすぐった。

佐藤玲奈が目を丸くしてキッチンを覗き込むと、そこには案の定、彼女のピンク色のエプロンを身に着けた長身の男が、フライパンを片手に料理をしている姿があった。

堀田知也が一品作り終えて振り返ると、キッチンの入り口に寄りかかり、面白そうにこちらを見つめる佐藤玲奈と目が合った。

「帰ったか」

「うん。今日は私より早かったのね」

佐藤玲奈は歩み寄り、ごく自然な動作で堀田知也の首に両腕を回すと、甘いキスを交わした。

「会社で特に用事がなかったからな。お前がこんなに遅い...

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