第407章

暗闇の中、佐藤玲奈は全身の力が抜け、意識が深く沈んだり浮かんだりするのを感じていた。

「あの女を……撮って……脅し……」

耳元で誰かが話しているようだ。その声は濃霧に包まれているかのように輪郭がぼやけ、はっきりとは聞き取れない。

ベッドに横たわる佐藤玲奈は身動き一つしない。顔色は紙のように蒼白で、胸の微かな起伏がなければ、死んでいると勘違いされそうなほどだった。

「ボス、なんでまだ目を覚まさないんスか? もしかして薬の量が多すぎたとか?」

怯えたような、卑屈な男の声がした。

「馬鹿野郎、そんなわけあるか! あの人に教えられた通りの割合で調合したんだ。一時間きっちり気絶するだけで、...

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