第411章

Z市郊外にある堀田グループの別荘。広大で贅を尽くしたリビングで、遠坂紫はスマートフォンを握りしめ、苛立ちながら歩き回っていた。

どうして何の連絡もないの?

あいつら、本当に使い物になるのかしら。身寄りも後ろ盾もないただの孤児なんだから、そんなに時間はかからないはずなのに。

なぜか、遠坂紫の胸の奥を強い不安がよぎった。事がそうすんなりとは運んでいないような、嫌な予感がする。

ともかく、もう少し待ってみよう。あいつら、調子に乗って動画を撮るのを忘れているだけかもしれないわ。ただ、やりすぎないことだけを祈るわ。死なれでもしたら、後始末が面倒になるから。

遠坂紫が焦燥感に駆られていると、螺...

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