第416章

一週間後のよく晴れた午後。病院の玄関先に立った佐藤玲奈は、大きく伸びをすると、後ろに続く堀田知也を振り返ってくすりと笑った。

「やっと退院できた。この数日、本当に退屈で死にそうだったよ」

目を細めて笑う佐藤玲奈の姿に、堀田知也はふと胸を高鳴らせた。大股で歩み寄り、彼女の腰を抱き寄せて車の助手席へとエスコートする。

「何が食べたい? スーパーで買い出しして、家で作ってやるよ」

運転席に乗り込み、エンジンを掛けながら堀田知也は尋ねた。

「そんなの手間だよ。もう十分疲れてるでしょ? 今日は外食にしよう、ね?」

ぱちぱちと大きな瞳を輝かせ、佐藤玲奈は堀田知也の腕にすがりついて甘えた声を出...

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