第417章

電話をかけてきたのは堀田聖の従弟である堀田北斗、つまり堀田知也の叔父だった。

過去の蟠りがあり、堀田家の人間に対して知也の態度は常に冷ややかだった。

電話越しの男はそんな知也の冷淡な態度に慣れているのか、気を悪くした様子もなく、ゆっくりと口を開いた。

「知也、俺は近々婚約することになった。その時は伯母さんと一緒に帰ってきてくれ。家族全員で食卓を囲むのも久しぶりだろう」

叔父とはいえ、北斗は知也よりわずか十歳年上なだけだ。

知也は微かに眉をひそめた。本家へ戻ることには強い抵抗感がある。堀田家の人間は一筋縄ではいかない者ばかりだからだ。

だが……

知也が視線を落とすと、佐藤玲奈が心...

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