第439章

佐藤玲奈は本気で病院に行きたくなかった。けれど、堀田知也のことが少し心配でもある。昨日まで元気だった人が、どうして今日になって急に倒れるのか。

しかも、堀田のおばあちゃんにも連絡しなきゃいけないなんて……。

こんな些細なことで、堀田のおばあちゃんを煩わせるわけにはいかない。

玲奈は額にじわりと汗をにじませた。堀田のおばあちゃんは鋭い人だ。最近、彼女と知也の間に何かあることくらい、きっと気づいている。それでも、これ以上心配はかけたくなかった。

だから、気まずさを抱えながらも、玲奈は病院へ向かった。

そして――

「昼、何も食べてないせいで胃痛起こして、気を失った……?」

医師から渡...

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