第461章

「高橋日菜……わざわざ私を笑いに来たわけ?」

高橋亜里沙は病室の入り口に立つ高橋日菜を睨みつけ、歯ぎしりするように言い放った。

「それは濡れ衣だよ」

高橋日菜は手にした弁当箱をひょいと持ち上げ、軽く振ってみせる。

「最近、高橋家って何かと事故ばっかりでしょ。無事でいられる人なんて、もうほとんどいない。私は高橋家の人間として、毎日学校帰りに病院へ来て、おじいちゃんと……あなたたちの面倒まで見てるのに。そんなふうに思われるなんて、傷つくなあ」

わざとらしいほど長々と言い切ると、日菜は涼しい顔のまま病室に入り、弁当箱をベッド脇の棚に置いた。

「いらない。偽善は結構」

亜里沙は棚の弁当...

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