第466章

夏川雨の目に宿った興味はあまりにも露骨で、佐藤玲奈はわずかに居心地の悪さを覚えた。反射的に一歩退き、堀田知也の背中へ身を隠す。

堀田知也は怪訝そうに佐藤玲奈を一瞥し、それから夏川雨に淡くうなずいた。

「適当に見てる」

「あ、はい。では堀田社長のお邪魔はしません。何かございましたらレジでお声がけください」

夏川雨は堀田知也の苛立った気配を察し、佐藤玲奈へ向けていた視線を素直に引っ込めると、ゆっくりレジのほうへ戻って待機した。

「見てこい。気に入ったのはそのまま持ってけ」

堀田知也は佐藤玲奈の腰に腕を回し、耳元へ身を寄せて低く囁く。

距離が近すぎる。男の熱い息が白い耳朶をくすぐり、...

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