第467章

「ねえ、あなた、名前は?」

岸田早美は佐藤玲奈を見て、にこりと笑って尋ねた。

「佐藤玲奈です」

早美の視線がどこか妙で、玲奈のほうも思わず首をかしげる。

「佐藤玲奈。八代倫也のどこが不満なの?」

「え……?」

その一言で、三人そろって言葉を失った。玲奈は呆然としたまま固まり、堀田知也と八代倫也は、顔色がすっと暗くなる。

「従姉さん、いったい何を想像してるんだよ」

八代倫也はようやく気づいた。あまり親しくない従姉は、どうやら発想が自由すぎる。さっきまで、彼女の頭の中では自分たちがどんな関係になっていたのか。

「え? だって、あなたたちって恋人同士で、愛し合っては傷つけ合う感じ...

ログインして続きを読む