第471章

「亜里沙。前におまえは、佐藤玲奈が尻軽で、堀田知也や結城達真に色目を使って、挙げ句の果てに高橋さんにまで手を出した――そう言ったな」

高橋おじい様は目を沈め、真正面から高橋亜里沙を射抜くように見据えた。

高橋亜里沙の胸がひゅっと縮む。理由もない不安が、じわりと広がった。

「は、はい……そうです」

「愚か者が!」

怒号と同時に、扶手を叩く音が病室に響く。居合わせた全員がびくりと肩を揺らした。

高橋亜里沙は顔色を失った。何かが手の届かないところへ転がっていく感覚。けれど表面だけは、無垢で傷ついた孫を装って高橋おじい様を見上げる。

「おじい様……どういう意味ですか」

高橋おじい様は...

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