第481章

「どこが変なの。私たち、いつもどおりでしょ」

そのとき、佐藤玲奈たちは3階から2階へ降り、カフェの入口に立っていた。

「玲奈、ちょっと歩き疲れた。一緒にコーヒーでも飲まない?」

「うん」

ふたりは話しながら、カフェのガラス扉を押し開ける。

霧雨縁が選んだのは、窓際で外の通りを眺められて、比較的静かな席だった。縁が店員を呼んで注文しているあいだ、玲奈はさりげなく店内の様子を見回す。

――と。

玲奈の目つきがきゅっと鋭くなった。いくつかのテーブル越しに、少し離れた場所に座る見知った顔がふたり。

「玲奈、ケーキとコーヒー、頼んでおいたよ」注文を終えた縁が、玲奈に笑いかける。

「う...

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