第490章

「千年前、戦争で死んだ兵士の骨片よ。邪気が強い。あなたは近づかないほうがいい。これは私が処分する」

佐藤玲奈はそう言いながら黒い布を取り出し、骨片を包んでしまおうとした。

「お前が持ってて平気なのか」

堀田知也が伸ばした手で、佐藤玲奈の手首を掴む。漆黒の瞳の奥に、ひやりとした光が宿った。

「これ、戦場で死んだ兵士の骨だから……呪いが効くのは男だけ。女には効かないの。持ち主が戦争で死んだせいで、戦を起こした男を恨んでるのかも」

「……そうか?」

半信半疑のまま、堀田知也は手を離した。険しい顔で佐藤玲奈が骨片をしまうのを見届けると、すぐにスマホを取り出し、木村直人へメッセージを送る。...

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