第497章

堀田おばあちゃんは堀田知也に言い返したあと、少しだけ機嫌を持ち直した。

じっと目を凝らし、顔にはわずかな高揚を滲ませた笑み。

「松本が本当に戻ってくるのよ。おうちを片づけて、住めるようにしなくちゃ。そうだ、福生。二階の廊下のいちばん奥の部屋、整えておいて。あそこは明るくて見晴らしもいいし、松本も気に入るはずよ」

「承知いたしました、おばあさま」福田さんがにこにこと答える。「ただ、もう遅いお時間ですが……お食事になさいますか?」

「あら、そうね。松本の知らせが嬉しくて、時間を忘れちゃったわ」

堀田おばあちゃんはため息をつき、佐藤玲奈の手を引いて書斎を出た。

「玲奈、お腹すいたでしょ...

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