第515章

堀田おばあちゃんを見送って病室へ戻ると、さっきまでどこへ行っていたのか分からない警護の男が二人、戻ってきていた。相変わらず律儀に、病室の扉の外に立っている。

佐藤玲奈は彼らを黙って一瞥し、そのまま病室に入り、静かにドアを閉めた。

しんとした室内には物音ひとつない。聞こえるのは、病床の堀田知也の規則正しい呼吸だけ――それが、この静寂を形作る唯一の音だった。

玲奈はベッドへ近づき、目を閉じたままの彼を覗き込む。呼吸は落ち着いていて、深く眠っているように見える。

少し首を傾げ、眠っていてもわずかに寄った眉間へ、そっと指先を伸ばした。

冷たい肌に触れそうになった、その瞬間。

ひやりとした...

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