第517章

堀田知也が堀田史博を追い返したばかりで、まだ息を整える暇もないうちに、病室のドアがまたノックされた。

佐藤玲奈が黙って立ち上がり、扉を開ける。

「堀田知也、生きてるか?」

結城達真が栄養ドリンクやらの袋を提げて立っていた。にかっと大げさな笑みを浮かべる。

「……」

「……」

「顔色いいじゃん。なら安心だわ」

結城達真は勝手に病室へ入ると、持ってきた品をテーブルに置き、堀田知也の顔を眺めてくすりと笑った。

堀田知也の視線が、ふわりとテーブルの上をなぞる。並んでいるのは手頃な値段の栄養補助食品ばかりだ。いつも身の回りの物にやたらとこだわる坊ちゃんだったのに、結城家を出てからは懐具...

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