第522章

雪城夢子は佐藤玲奈を連れて、自室の奥にある小さな小部屋へ入った。広くはないが、そこには妙に癖のある古い品々が所狭しと並んでいる。埃はほとんど積もっていない。持ち主がよくここへ来て、磨き、眺めているのだろう。

佐藤玲奈は一つ一つ目を走らせた。大半は年代を感じさせ、傷や欠けが、まるで千年という時の隔たりを越えて、封じられた物語を語りかけてくるようだった。

ふと、佐藤玲奈の視線が楕円形の鏡に止まる。

周囲のくたびれた古物に比べ、その鏡だけは明らかに新しい。古銅色の枠には複雑な彫りが施され、素朴でありながら気品もある。この奇妙な古物の山の中でも、妙に目を引いた。

佐藤玲奈は鏡の前に立ち、目を...

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