第550章

「じゃあ俺も一緒に行く」堀田知也が淡々と言った。

「え?」佐藤玲奈は目を瞬かせる。

「一緒に? 会社はどうするの?」

「中に管理する人間はいくらでもいる。俺がいないだけで回らないなら、そいつらのほうが辞めたほうがいい」

「……」

「わかった。そこまで言うなら、一緒に行こう」佐藤玲奈は苦笑まじりにうなずいた。

翌日の予定が決まると、それ以上あれこれ言葉を重ねることもなく、二人は寄り添うように眠りについた。

翌朝早く、佐藤玲奈が起きると、堀田知也が木村直人に電話をかけ、切符の手配を頼んでいるところだった。

昨夜、寝る前に玲奈は知也へ話していた。昔いた孤児院に顔を出したいこと。松本...

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