第585章

漆黒の夜の帳の下、堀田家の本家は灯りが消える気配もなく、煌々と明るかった。

堀田知也は堀田おばあちゃんを落ち着かせると、母屋を出た。夜空の月を見上げた胸の奥は、鉛を押し込まれたみたいに重い。

丸一日、探し回った。気が合わない蝶野諭介にまで頭を下げ、手を貸してもらったほどだ。

そのとき、堀田知也のスマホが震えた。

「……もしもし」

画面に表示された名前を淡い目で一瞥し、ゆっくりと通話を取る。

『知也、亜里沙も何日も行方不明なの。玲奈お姉さんの失踪と関係あると思う?』

電話の向こうから、高橋日菜の切羽詰まった声が飛び込んできた。

「高橋亜里沙……?」

知也は目を細める。

『は...

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