第2章プライベートパートの整形手術を受けるべき

ライラ視点

震える指先で、ブラのホックに手をかけた。

布地がはらりと落ち、月光の下、私は完全に裸体を晒すことになった。とっさに胸の前で腕を組んだけど、セラフィナが言った。「腕を下ろしなさい。正確な診察のためには、すべてを見る必要があるの」

私は腕をだらりと下ろす。セラフィナの視線が私の胸に注がれた。彼女は何も言わなかったけれど、その瞳に宿る侮蔑がすべてを物語っていた。

顔に熱が込み上げてくる。私はずっと、自分の体つきに密かな誇りを抱いていた。曲線は完璧で、均整も取れていると思っていた。でも彼女の視線の下では、かつて自慢だったこの体も、何でもないものに成り下がってしまったかのようだった。

「ドリアン、少し席を外してくださらない?」セラフィナが甘い声で呼びかけた。「これはもっと…その、立ち入った検査が必要なの。わかるでしょう?」

私が恐怖に凍りつく中、ドリアンは無愛想に頷くと背を向け、一度も振り返ることなく木々の茂みの方へ歩いていった。

「さあ」甘い仮面を捨て、セラフィナの声が低くなった。「横になりなさい。ここの地面に」

「何ですって?」

「聞こえたでしょう。ちゃんと診てほしいなら、横になって脚を開きなさい」

「嫌!」

「なんですって?」セラフィナの目が危険な光を帯びて細められた。

「嫌だと言ったの。こんなこと、しないわ」

セラフィナが一歩近づく。「私の言う通りにするのよ。さもないと――」

「ドリアン!」私は彼の名を叫んだが、彼は遠くに立ったまま振り向こうともしない。

「ドリアン、ドリアン、お願い! 彼女、私に下着まで脱げって!」

「ドリアン……ドリアン……お願い……」

けれど、彼は決して振り返らなかった。

セラフィナが私を掴もうと飛びかかってきたとき、私は夢中で抵抗した。手を伸ばして彼女の金色の髪を掴み、力いっぱい引っ張る。彼女の悲鳴が夜の空気を切り裂いた。

ドリアンが駆け寄ってきた。「一体どうしたんだ?」

「彼女が私を襲ったの!」セラフィナは嗚咽を漏らした。

私はそこに立ち尽くし、胸を激しく上下させながら、涙を流していた。「私が叫ぶのを聞いていたくせに、何もしなかった」ヒステリックに声が裏返る。「彼女にこの診察を続けさせたいの? いいわ! でも、こんな風に私を辱めるのを許すなら、あなたもここにいて、その一瞬一瞬を全部見届けなさい!」

ドリアンの顎がこわばった。「ライラ――」

「それに、今夜あなたたちが私にしたこと、ご両親に洗いざらい話してやるわ! あなたたちの可愛い息子が、元カノが自分のメイトを貶めるのをただ傍観していたってね! 森の中で、まるで安っぽい娼婦みたいに私を裸にしたってことも!」

「彼女を見て!」セラフィナが私を指さす。「完全に常軌を逸してるわ! 偽りの妊娠を主張する人間が取りがちな、不安定な行動そのものよ!」

セラフィナは服を整えながら言った。「助けようとしただけなのに、彼女は感情的に不安定すぎるわ。理由は明白だと思うけれど」

私が妊娠を偽っていると、そう言いたいのだ。

「違う! 本当のことを言ってるの! 明日の朝、ブラックウッド先生のところへ行きましょう。先生が検査結果を見せてくれるわ!」

「わかった」ドリアンが冷たく言った。「明日の朝、すべてに決着をつけよう」

セラフィナの表情は揺るがなかった。「ええ、もちろん。私は真実を恐れたりしないわ」その瞳には期待のきらめきが浮かんでいて、私の胃はキリキリと痛んだ。

翌朝は、私の気分を映したかのように、灰色で冷たい空気に包まれていた。不安で頭がいっぱいになり、私の内なる狼も落ち着きなく歩き回って、ほとんど眠れなかった。でも、恐怖の奥には確信があった。私は妊娠している。そしてブラックウッド先生がそれを証明してくれる、と。

ブラックウッド先生のクリニックは、ダウンタウンの中心部にあった。

私たちが診察室に入ると、ブラックウッド先生がデスクから顔を上げた。

「ブラックウッド先生」私は言った。「急なお願いを聞いてくださってありがとうございます。三日前の私の検査結果を、ブラックソーンさんに見せていただけますか?」

先生の顔から表情が消えた。「申し訳ありませんが、何の検査結果でしょう?」

「妊娠検査です。先生は私が妊娠六週目だと診断してくださいました」

「ナイトフォールさん」ブラックウッド先生はゆっくりと言葉を紡いだ。「私があなたを妊娠していると診断したことなど一度もありませんよ。それどころか、あなたの方こそ、私に偽の妊娠報告書を作成してほしいと懇願していたではありませんか」

「そんなはず――」

「さらに」先生は机の引き出しに手を入れながら続けた。「昨日の朝、診察室でこれを見つけました」彼女が掲げたのは、三日月のペンダントがついた繊細なシルバーのチェーンだった。「あなたのお母様のネックレスですね? これで私を買収し、偽の妊娠結果を捏造させようとしたのでは?」

私はショックでそのネックレスを見つめた。確かに母のものだった。何ヶ月も前に失くしたと思っていた、大切な形見だ。ムーンストーンのペンダントが光を捉え、亡き両親の思い出が胸を締め付けた。

「私はそんな――」と言いかけたが、ブラックウッド先生に遮られた。

「残念ながら、私は買収されるような人間ではありません、ナイトフォールさん。虚偽の医療記録を作成することは非倫理的なだけでなく、違法行為です。当局に通報すべき案件ですよ」

『違う!』内なる狼が怒りで支離滅裂に叫ぶ。『あんなネックレス、渡してない! 誰かが盗んだんだ!』

しかし、私が説明する間もなく、ドリアンの顔が目に入った。彼の琥珀色の瞳から最後の温もりが消え失せ、骨の髄まで凍りつかせるような冷たさに取って代わられていた。

「つまり、医者を買収しようとし、偽の医療証拠を捏造して、俺を永久的なメイトの絆で縛り付けようとしたわけか」

「違うの、ドリアン、お願い――」

「一族の恥だ。ブラックソーンの名が、詐欺と欺瞞にまみれるとは」

私は必死に彼と先生の間で視線をさまよわせ、混乱する頭で考えた。誰かが母のネックレスを盗んで、ここに仕掛けた。誰かがブラックウッド先生を説得して、嘘をつかせた。でも、誰が? そして、なぜ?

私の視線がセラフィナに落ちた。彼女はかろうじて満足感を押し殺しながら、ことの成り行きを見守っていた。その緑の瞳は勝利の色に輝いていて、私は突然すべてを理解した。

すべて彼女が仕組んだことだったのだ。

だが、誰かを納得させる証拠は何もない。そしてドリアンの瞳は、彼の心がもう私から完全に離れてしまったことを物語っていた。

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