第47話キスカレブ

ライラ視点

ケイレブはポケットに手を入れ、浴室の光を浴びてきらめく銀色の液体で満たされた小瓶を取り出した。「これは特別な調合なんだ」彼は静かに言った。「普通の月光癒やしの軟膏より効果がある」

私は頷いた。背中を走るズキズキとした痛みから、一刻も早く解放されたかった。彼が近づくと、狭い空間の中で彼の体から発せられる熱を感じることができた。

彼の指が私の傷ついた肌に触れ、私ははっと息を呑んだ。その感触は優しく、それでいて確信に満ちていた。豊富な経験を物語る、手慣れた正確さで彼の手は動く。

「こういうの、とても上手なのね」私は呟いた。「なんだか……懐かしい感じがする」

彼の手がわずかに止ま...

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