第11章 あいつらがいつまで調子に乗れるか見ものだ

鳳咲夜の眉が、ほんのわずかに揺れた。

「……お姉ちゃん?」

「ええ……」鳳琴音は頷き、瞳の奥にわずかな痛みを滲ませる。

「……美桜のことよ」

鳳琴音の話を聞いて、鳳咲夜はようやく事情を知った。

鳳咲夜と四兄の鳳翼は、双子――いわゆる龍鳳胎だったのだという。

生まれた当日、競合に買収された病院の看護師が、分娩室で赤ん坊をすり替えた。

その結果、鳳家の子は貧しい家の子として扱われることになった。

しかもその日は、須藤律子も出産していたらしい。

買収された看護師が緊張していたのか、何かの手違いが重なったのか――鳳咲夜は巡り合わせの悪さで、須藤家に抱かれてしまった。

なるほど……...

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