第128章 真面目は三秒ももたない

鳳咲夜は手を伸ばして彼の額に触れ、さらに顔色をじっと確かめる。瞳いっぱいに不安を宿しながら、矢継ぎ早に問いかけた。

「具合は? まだ頭がくらくらする? 心臓は苦しくない? 体、熱い感じは? 先生、呼ぶ?」

せかされるようなその連続に、宝生尊の胸は酸っぱく、重く膨らんだ。

「もう大丈夫だよ、咲夜」

彼は彼女を安心させたくて、懸命に笑ってみせる。

「ほんとに。ちょっと力が入らないのと、喉が渇いてるくらいで……ほかは平気。心配かけたね」

鳳咲夜はなおも彼の顔を覗き込み、病み上がりの青白さは残っているものの、目の澄みはいつもの光を取り戻しているのを見て、ようやく息を吐いた。

彼女は立ち...

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