第129章 なんとこの上ない幸運

ちょうど小言のひとつでも言ってやろうと思った、そのときだった。

病室の外から、ばたばたと足音が近づいてくる。

「ここだよな?」

「うん、VIPの3号室。ナースステーションがそう言ってた」

「早く見よう、咲夜は無事か?」

「尊さんも……どうなってるんだ……」

鳳咲夜と宝生尊が顔を見合わせる。

――終わった。家族に嗅ぎつけられた。

反応する間もなく、病室のドアが勢いよく押し開けられた。

ほとんど同時に、三人がどっとなだれ込んでくる。

先頭は鳳湊。次いで鳳翼。

そして意外にも、本来なら海外交流で今朝の便に乗っているはずの鳳流星までいる。

三人の視線が一斉に鳳咲夜へ突き刺さっ...

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