第132章 資源をすべて我々に返せ

「須藤伸治、いい加減にしろ! この件は――絶対に終わらせん!」

怒鳴り声を張り上げたのは江崎家の男だった。血走った目で須藤伸治を睨みつけ、唾まで飛ばす勢いでまくし立てる。

「おたくの娘がうちの息子を殴って大怪我させた! 落とし前をつけてもらう! それから須藤家だ。そんな娘を育てた責任、江崎家にきっちり説明しろ!」

一息もつかず、指を突きつけた。

「婚約破棄は当然! 医療費、精神的苦痛への慰謝料、それに江崎家の名誉を傷つけた賠償金――一円たりとも欠けたら許さん!」

男は言葉を切り、視線を室内の隅へ滑らせる。そこに並ぶいくつものスーツケース。

空気がさらに冷えた。

「……お前ら、そ...

ログインして続きを読む