第135章 誰かが鳳家を乱そうとしている

千里の彼方。鳳一輝は旧邸の書斎で行ったり来たりを繰り返し、ときおりスマホを手に取って画面を確かめた。

けれど、画面はずっと真っ黒なまま。新着は一件もない。

――三日。

鳳咲夜に「両親を連れて蒼海市を出て」と言われてから、丸三日が過ぎていた。

その間、咲夜からは一切の音沙汰がない。

電話をかけても、出ないか、槇武一が出るだけで――

「ボスは取り込み中です。後ほど折り返します」

そう言うだけ。

だが、その「後ほど」が、いくら待っても来ない。

メッセージも、投げた石が海に沈むみたいに、既読すらつかない。

不安になって、ほかの兄弟にも当たった。だが三人とも歯切れが悪く、「咲夜は会...

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