第136章 私の実の娘だ

鳳咲夜の言葉が落ちた瞬間、近藤の口元に貼りついていた笑みがぴたりと固まった。無理に作っていた平静が、薄い膜みたいに剥がれ落ちていく。こめかみには細かな冷や汗。

視線は落ち着きを失い、鳳咲夜の目を正面から見ることすらできない。

「だ……大お嬢様……その、お言葉は……私には、よく……」

乾いた声で言い訳しながら、足が勝手に半歩、後ろへずれる。

鳳咲夜は心の中で冷たく笑い、逆に一歩、詰めた。

「分からない? 近藤。鳳家で二十年以上でしょう。父も母もあなたを薄遇なんてしなかった。腹心として扱い、信じて任せてきた。――それなのに、あなたは裏で鳳美桜に手を貸して、鳳家の利益を損なうことや、私の...

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