第百四十五章 誰が手を下したのか

「もしもし」

「ボス、今入った情報です。須藤氏グループの株が今朝の寄り付きからさらに急落して、すでにサーキットブレーカーが発動しました。株主の一部が安値で大量に投げ、さらに須藤伸治の義弟――須藤氏の財務統括が運転資金を持ち逃げして逃亡したそうです。須藤家は……もう持たないでしょう。破産申請は時間の問題かと」

鳳咲夜は淡々と聞き、特に驚きもしなかった。

須藤家を出たあの日から、あそこがいずれ傾くことくらい、予想していた。

須藤伸治も、その息子も、あれほど大きな須藤氏グループを背負える器ではない。

ただ、無茶をしなければ、あと十年くらいはどうにか延命できたはずだ。

まさか、こんな形で...

ログインして続きを読む