第百五十章 結婚を急かされた

 両親と鳳咲夜の四人の兄たちがソファに並んで座っていた。さらに宝生奈々枝まで来ていて、床には大小さまざまなギフトボックスが山のように積まれている。

 鳳咲夜と宝生尊は顔を見合わせた。不吉な予感が、じわじわ濃くなる。

 やがてリビングの面々が、ようやく二人の存在に気づいた。

 鳳宗一郎と鳳琴音は、笑みをいっそう深める。対して鳳家の四兄弟は、表情がやたら賑やかだった。

 鳳一輝は落ち着いた顔を保とうとしているが、目の奥にわずかな「乗り気じゃない」が透けている。

 鳳湊はというと、眉を躍らせて二人を見ていた。鳳流星と鳳翼に至っては、にやりと口角を上げ、鳳咲夜と宝生尊へ露骨にウインクまで飛...

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