第百五十二章 まもなく答えが出る

宝生尊の唇が、いよいよ落ちてくる。

鳳咲夜は緊張のあまり、きゅっと目を閉じた。

これが初めてのキスだった。

覚悟はしていたはずなのに、それでも胸はうるさいほど高鳴って、鼓動が耳の奥まで響いてくる。

――そのとき。

甘やかな空気が熱を帯び、あと一歩で触れ合うという瞬間、不意に少し離れた場所から、パキッ、と乾いた音がした。

まるで枯れ枝でも踏み折ったような、鋭い破裂音。

二人の身体が同時にこわばる。

さっきまでの熱を帯びた空気から、一瞬で引き戻された。

宝生尊はすぐに顔を上げ、音のした方へ鋭い視線を向けた。

「誰だ」

低く問うと同時に、鳳咲夜をさっと背後へかばう。

鳳咲夜...

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